『食への思い』
昔、人は食すということをとても大事にしていました。
食すことは、命をつなぐ大事な行為とみなし「天の恵み」をいただくとして感謝していたのです。
今、飽食の世になっても、このような想いは失ってはいけないのではないでしょうか。
食文化というものを考えた時、食は人のファクターを形成するといわれます。
よく各国独自の食事を、その国の人間性を表わす比喩として用いたりしますが、やはりそれはその国独自の料理が、その国の文化・人間性を形成するファクターであることを本能的にわかっているからではないでしょうか。
想いを込めてつくられた食を、思いを込めてお渡しすることで食を楽しんでいただく、その行為の積み重ねが食と人との間に文化を生じさせるのではないでしょうか。
健康志向・和食志向が台頭してきているのも、また、良い意味での食へのこだわりが大事なものだと気づいてきたからではないでしょうか。
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